SSブログ

Cafe文化 [Column]

ご近所にスターバックスのコンセプトストアができました。「inspired by STARBUCKS」といいます。普通のスタバとは違うのはまずコーヒーへのこだわり。作り置きではなく、すべてオーダーしてから豆を挽いてくれます。入れ方も3通り。①CLOVER(クローバー)というマシーンで入れる、②ハンドドリップ、③コーヒープレスのうち、好みの方法を選べます。CLOVERはエスプレッソとレギュラーコーヒーの中間ぐらいの味わいで、濃厚な旨味が感じられます。ハンドドリップはバリスタさんがその場で丁寧に入れてくれるので、それだけで美味しく感じられます。個人的にはコーヒープレスも好みです。

写真.JPG

実のところ、スタバのコーヒーにはうんざりしていました。作り置きってやはり酸化してしまう。それでも300円(ドリップコーヒー)ですから仕方がない。家の回りでは、ちょっと本が読めてコーヒーを楽しむようなカフェって見当たらないし・・。良さそうなお店も無くはないのですが、喫煙可のため入る気がいたしません。というわけでついついスタバにお世話になってしまいます。ただお味のほうは頂けません。そんなニーズを知って知らずか、このように気が利いたスタバができたのでちょこちょこ利用しています。どうやら夜はワインやカクテルも提供しているようです。

さて、Cafe文化について。ここで指すCafeとはがっつり食事をするようなところでなく、コーヒーを楽しみ、雑誌を読んだり、くつろぐようなお店。このようなCafeは日本になかなか無く、ましてやCafe文化というものは日本に無いと思うのです。オフィス街ではなく住まいのそばにあり、多少、長いをしても放っておいてくれる。喫茶店のそれとは違う。アメリカ西海岸であれば、Tシャツ、短パンの若者がヘッドホンをしながらPCをたたいている。フランスであれば、大人の社交場として根付いている。たぶんスタバがここまで支持されるのは、そのようなCafeが無い(少ない)からだと思うのです。

ただ、スタバも唯一無二(?)のCafeのため、客層がごった煮の状態・・・。時には子供の遊園地と化しています。何か欧米かぶれして、カフェの充実を一人叫ぶわけでもないのですが、暑くなると涼みたくなるので、つい居場所が欲しく書いてしまいました。

ちなみに、スタバが進出して失敗した数少ない都市にメルボルン(オーストラリア)があるそうです。メルボルンはもともとイタリアなどヨーロッパ系の移民が多いのでしょか。 カフェ文化が盛んでスタバは受け入れられなかったとのこと。これは流石。

・・・・・・・

inspired by STARBUCKSのコーヒーは450円から(分量はトールサイズ)。CLOVERで入れた場合はさらに値がアップ。また、豆の種類により600円台のコーヒーもあります:)



OLYMPUSのミラーレスを購入 [Column]

兼ねてから欲しかったミラーレス一眼カメラを購入しました。といってもOLYMPUS PENシリーズのmini。安価でコンパクトなやつです。でも、購入にあたっては熟慮を重ねました。大きな買い物ではないものの、選んでいるのが楽しくてつい。他にソニーやパナソニック製品を候補に挙げながら、OLYMPUSにしたのは、“OLYMPUSというメーカーは下位機種でも一切手抜きをしない”というネットでの書き込みを見たからです。また電子ビューファインダーが装着可能なのも良かった。ファインダーがないと、晴れた日の屋外での撮影がしんどい。皆さんも屋外で背面の液晶が見にくかった経験がありませんか。カリフォルニア旅行をした際、強烈な太陽光で液晶は全く使い物になりませんでした。近く海外に行く可能性もあるので、購入しようと決めていました。

IMG_1760.JPG
単焦点とズームレンズのキットです。

続きを読む


波崎にて [Column]

父方の故郷の銚子(千葉県)を訪れた。

12の歳まで、毎年、夏のひとときを過ごした街は閑散としており、祖父がバケツを片手に鰹や鰯を買いに行っていた漁港は廃墟のごとく、ガランとして寂しげな場所に変わっていた。

聞けば、メインの漁港は祖父や父が暮らしていた市街地(利根川の河口)から、犬吠埼の方に移ってしまったそうだ。

墓参りを終え時間を持て余し、一人、銚子大橋をこえて旧波崎町の海岸を見に行った。

車を止め、高台から海を見下ろす。

すると、太平洋に面した広々とした海岸のあちらこちらで、上等な波がブレイクしている。

夏の最盛期と思えない程、人も少なく、のんびりとした空気に包まれていた。

海水浴に来た幼い頃の記憶。

背丈より高い波をはっきり憶えている。

今、その時に手を引いてくれた、父の年齢を優に超えているだろう。

一昨日、銚子のそば屋でそばをすする父の姿は、月日の流れを感じさせるには充分過ぎるほど年老いていた。

ここはゆるゆると時が流れている・・

一人高台に立ち尽くす中で、いつになく郷愁を感じたのは、涼やかな風に夏の終わりを感じたせいだろうか。

写真-3.JPG
高台から見下ろした波崎の海岸

写真.JPG
波崎漁港

写真-1.JPG
風車が数は多くないが設置されている


タグ:親子 銚子

本当のサービス [Column]

ある出版社で土産にNEWSWEEKを貰った。パラパラっと眺めると、目に留ったのがスターバックスに関する記事。タイトルは「スタバとNY(ニューヨーク)の悲しい恋」、続けて「あの至れり尽くせりのサービスはどこへ?」「スタバの心変わりに戸惑うニューヨーカーの嘆き」とある。

一年ぐらい前に、NYのスタバで、長居をする客を減らすための措置として、PCのコンセントを塞いでしまったという記事を読んだことがある。どうやらそれがエスカレートして、“コーヒーのお代わりサービスや、あのフカフカのソファーが姿を消しつつある”のだとか。さらに、いわく“ファーストフード店ではあり得ないほど親切だったスタッフの対応も変わってしまった”と嘆いている。一部店舗で顧客のトイレ利用を禁止して騒ぎになったそうだ。理由は公衆トイレ化にうんざり。お代わりサービスでは、本当に店内で飲んだコーヒーのお代わりか店員が詰問するケースもあると書かれてる。

続きを読む


「シャ・ラ・ラ」 [Column]

「おまえ、変わっていないな」

去る土曜、大学時代のサッカーサークルのOB会があった。多くは卒業から全く疎遠になってしまった連中だ。先輩、後輩を入れて総勢30名。髪が真っ白になった奴も多く、細身だった二枚目クンもがっしりと体格が良くなって、街ですれ違ったら避けたくなるぐらい変貌していた。遠方からも上京していたようだ。

学生時代はバブル全盛期で、社会全体が浮かれており、今のような暗さなどみじんもなかった。バイトとサークルと学校近くの居酒屋が全てだったような4年間。今更ながら勉強しなかったことを悔やんでみても仕方ないが、全く無益な学生生活を送ってしまったとも思いたくない。少なくとも青春のひとときを共有できた友ができたのを良としたい。そんな彼らも(自分も)歳でいえば、もう中年ど真ん中。それが四半世紀の時を経て、「お前、誰だったっけ?」なんて言葉が発せられつつも、昔を思い出し、すぐに打ち解けて盛り上がれたのだから良い。記憶をたぐり寄せ当時の話に花が咲いた。

実はこういう集まりには参加したくなかった。なぜって、昔を振り返るにはまだ早いし、今の自分にそのような余裕などない。ましてや「あの頃は良かった」という類いの話は聞きたくないと思っていた。でも迷いながらも行ってよかった。散り散りになった友との再会と、ほんのつかの間でも現実を忘れ、若かりし頃の気持ちでふざけ合い、腹を抱えて笑えたのだから。

「そうか、子供が3人もいるんだ」と相づちを打ちつつ、目の前にいる白髪のオジさんを、20代前半の頃の顔とだぶらせて見る。するといい知れない懐かしみがわいた。

サークルには女性マネージャも多くいた。もし恋心を寄せていたようなひとがいれば、なお“甘く切ない気持ち”になったのかも知れない。

・・・・
タイトルにした「シャ・ラ・ラ」は1980年にリリースされたサザンの曲。当時よく聞いており、これを書いていてオーバーラップしたので付けました。



タグ:同窓会

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。