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スクリューキャップの秘密 [Wine]

ワインのお話・・・

昨日、友人らと飲みに繰り出し、2件目でワイン居酒屋のようなお店に入りました。そこで3000円のワイン(ボトル)をオーダーしたのですが、そのワインはスクリューキャップだったのです。すると友人の一人が、「なんだスクリューか〜」と無性に残念がりました。確かに風味も味も普通のテーブルワイン。小売りであれば1000円を切るぐらいの感じ。とはいえ、飲む前からあのようにがっかりされては、いかに“スクリュー”=“安ワイン”と思われているかがわかります。

まだまだスクリューキャップは肩身が狭いようです。

さて、スクリューキャップの秘密とは・・・。少し大げさな物言いですが、スクリューにはコルク栓に無い明らかな長所があります。ワイン業界において、ここ数年、多くの生産者がコルク栓からスクリューに変えてきているのは周知の事実。オーストラリアワインであれば、7、8割はスクリューで造られていると思います。確かに1万円に届くような高級ワインはコルクが主流ですが、5,000円を切るようなものはほぼスクリュー。5千から7、8千のレンジでもスクリューはあります。

ワインが嗜好品である以上、コルクの抜栓が飲み手の気分を高揚させるのは間違いありません。それがジュースのようなキャップでは盛り上がらないのももっとも。しかし、情緒的なことをより、実質的な品質に気遣う生産者がスクリューを採用している現実をもっと知って欲しいと思います。

長所を挙げると、
・ ブショネがない(コルクに付いているバクテリアがワインの質を変えてしまうことが無い)
・キャップから空気が入ることによる酸化がない
・熟成速度が安定している(個体差が無い)

もちろん、開けやすく再栓しやすいですし、セラーでも瓶を立てて保管できるというメリットもあります。

シドニー近く、ハンター・バレーのセミヨンは長熟できることで知られています。いわゆる「ハンターセミヨン」は辛口の高級ワインで通っていますが、生産者は積極的にスクリューキャップを採用し、その特性を活かしたワイン造りをしているそうです。

聞くところによると、コルク栓の方が歳を取るのが早いのだとか・・。反面、スクリューのものを飲む時は、デカンタを使用したほいが良いという意見もあるようです。




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