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「辺境的中心」九州ちくご元気計画

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今日、新宿御苑に隣接する洋館「ラ・ケヤキ」での「九州ちくご元気計画」というイベントに足を運んだ。ラ・ケヤキではそこの女主人が中心となって、地方で独自性を持って生きる人々を招いて、講演会やワークショップを開いている。今回のイベントもその一環だ。物産の展示販売、地の食材を活かした料理のプレゼンテーション、そして最終日の今日は地元出身(うきは市出身)の「鳥越俊太郎」氏による語りがあった。

もちろん、お目当ては鳥越氏。その彼が言った「TVの功罪のうち罪は、日本全国を均一化してしまったこと」が考えさせられる。彼が地元の小学校に立ち寄る機会があった時、方言を話せない子供たちが多くいる現実に愕然としたそうだ。つまり文化が伝承されていないということを指摘、心配していた。高度経済成長のころ、地方の人間は皆、東京を目指していた。その頃、故郷の持つ文化・財産など全く価値が見出されていなかった。事実、彼の故郷は戦火を逃れたことから、江戸時代からの白壁のお屋敷や骨董的な価値の品々(おひな様などが有名)がたくさんあったものの、壊され捨てられた時代が長く続いたのだという。昨今、ようやくその価値に気付き街ぐるみで保存するようになったそうだ。

3.11、東日本大震災では太平洋沿岸の東北地方は壊滅的な打撃を受けた。しかし、被災地にいる多くの若者が、自分たちの故郷はここで、今も、これから先も離れるつもりはないというコメントを多く発している。

まさに辺境的中心・・・

地方には地方の未来があり、もはや東京がゴールではないのだなと。

今回、ちくご側のプロデューサーとしてマイクを握った振興協議会の方が、(ちくごでのベンチャーの支援を指して)成功するか否かの境目は、覚悟があるかどうかだ、と言った。

この言葉、自分も肝に命じたい。

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いただいたランチプレート。元気かあさんの台所という名前がついていた。まさに素朴な味わい。

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特産品の数々。

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線香花火が有名(写真右側の陳列)。ちまたにある中国産のものとは輝きも瞬く長さも違う。

「鯉とりまあしゃん」のHP http://www.koinosu.jp/ その昔、真冬でも裸で筑後川に潜って、鯉を抱いて生け捕りにする名人がいたそうだ(写真のおじさん)。人の体温に鯉が集まる。

筑後地方とは、福岡県の下部(南部)で、佐賀県、大分県、熊本県に囲まれたエリア。



タグ:ちくご
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